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10/25/2023

前置詞を知る On Prepositions

お知らせ:atはリライトしたものですが、あとは雑誌連載当時のままになっています。今後リライトします。

at

atは「1点」
At represents one point.
 

atは「1点」を表します。「〜に到着する」を意味するarrive atは、arrive inに比較すると、場所は場所でもかなりずっと抽象的な場所、地図上の1点、あるいは他の地点から区別してのその1点、場所としてずいぶん概念的な場所、目的地、といったような抽象的な場所がatの後に来ます。それに対してarrive inのほうは、抽象性はまったくなく、場所は場所でも具体的な場所、広さやら奥行きやら幅やらが具体的に感じとれ、その内部を描写できるような場所がinの後に来ます。
At represents 'one point.' Therefore, compared to "arrive in," "arrive at" precedes a much more abstract place, a point on the map, a point distinguished from other points, a conceptual place, a destination, etc. In contrast, 'arrive in' is not followed by an abstract place at all. 'Arrive in' introduces a concrete place, a place where you can get a describable sense of size, depth, width, and so on.

たとえばThey arrived at the building.「その建物のところに到着した」は、buildingを地図上の目印、到着地点としてとらえます。この場合はbuildingの広さや内部にはまったく関心がいかず、むしろ「〜のところ」という日本語にあたるような、排他的、選択的な「位置」に関心がいきます。こういった場合にatが使われます。それに対して、arrive in 〜は、到着場所が視覚的なイメージとして具体的にぱーっと広がるそのまっただなかに到着するものとして区別できるでしょう。客観的に見て場所が広いか狭いかということで使い分けるのではなく,あくまでも話し手の主観の問題,場所のとらえ方,場所に対する感じ方の問題です。ことばの問題よりも意味論の問題になります。
For example, "They arrived at the building." Here, we are not interested in the size or interior of the building, but rather in the exclusive, selective "location," as in the Japanese phrase "〜のところ," which means 'at around,' shows. In such a case, at is used. In contrast, 'arrive in 〜' can be distinguished as arriving in the midst of a concrete visual image of the place of arrival. It is not a matter of whether the place is objectively large or small, but rather a matter of the speaker's subjectivity, the way he perceives the place, and the way he feels about the place. It is more a matter of semantics than a matter of words. 

I bought this vitamine drink at the convenience store.
(このビタミンドリンクはコンビニで買った)

この文では、atはコンビニを1つの地点としてとらえています。日本語の助詞でいうと「で」ということです。
In this sentence, 'at' is used because the store is perceived as one point selected among others. In Japanese the meaning is represented by 'de.' 

He found a great many people in the supermarket.
(スーパーにはたくさんの人々がいた)

と言うなら, スーパーの建物という具体的な内部を持つ大きな構造体の中に身を置いて状況をとらえたことになります。日本語でいうと「の中に入って」ということです。点的にとらえるかそうでないかの区別原理がここで働いています。
In this sentence, you are capturing the situation by placing yourself inside the supermarket building, which is a large structure with a describable interior. In Japanese, it means "inside of". The principle of distinction between pointwise and non-pointwise perception also comes into play here. 

時と原因 Time & Cause 

この原理は, at が「時」や「原因」を意味するときにもあてはまる共通原理です。
This principle is a common one under the categories of time and cause. 

at noon (正午に)
at the end of this month (今月末に)
at last(ついに)
at that time (そのとき)

どれも点的にとらえることのできる時間が後続しています。
In any of the sentences, 'at' is followed by the time expression that can be captured in terms of points. 

ところが、もっと心理的に広く感じられる時間となると
However, when it comes to time that can be perceived more psychologically broad,

in the year of 1993 (1993年に)
in the morning (午前中に)
on Monday (月曜日に)
on his birthday(彼の誕生日に)

のようにin や on などが使われます。
'in' or 'on' is used. 

at nightのnightについては、夜はかつて常に電気なしの暗闇の中にあったことを思い出してほしいと思います。そのような場合、人間は活動から遠ざかってただ寝たのです。そういう夜ならば、点と呼ばれる理由は十分にありました。だからatを使ったのでしょう。これは私の考えであって、他の人はまた別の考えがあるでしょう。夜間の人間活動が盛んになるに連れ、in the nightの表現も増えてきているのだと思います。
As for 'night' in 'at night,' you should recall the night once was always in the dark without electricity. In such a case, human beings tend to go to bed away from any activities. If nights were so, nights have every reason to be referred as a point. So they used 'at', I think. This is my own idea, and others may think otherwise. As human activity at night increases, the expressions using in the night are also increasing, I think.

He was tired from a long walk. (長く歩いたことで疲れていた)
Ms. Hepburn died of cancer. (ヘップバーンさんはガンで死んだ)
The accident was brought about through carelessness. (事故は不注意から起こった)

では「原因」を言うのに from や of が使われています。
In examples above, the cause is referred to by from or of

at

I was surprised at the news. (その知らせを聞いて驚いた)

のように使って「原因」を表します。 このときatは「接触点」を表します。 人間とできごととの,人間と知らせとの,ぶつかりのあいの接点をatが表します。その接点こそ、目や耳や知能にほかならないので、「〜を見て(聞いて・知って)」となります。
On the other hand, 'at' represents the "point of contact" between human beings and events or news. The point of contact is none other than eye, ear, and intellect, so we say, "to see/hear/ know) 〜". 

 

 byは「そばに」


by の基本的な意味は「〜のそばに(で)」です。 The car was by the gate.というと「その車は門のそばにとまっていた」という意味です。 atも「近いところ」を表すことがあります。 She was at the window.「彼女は窓のところにいた」のようにです。 しかし,atは、by のように近さを重視していうものではなく,そこの場所を特定の地点として特に取り出すだけです。 ドアのところでもなく,暖炉のところでもなく,窓のところなのだ,というように,場所を特定化する意味合いが at の場合主です.

by の第2の意味は「〜のそばを」です。 「に」や「で」は「場所の副詞」的な言い方ですが,「を」となると動詞の目的語的になり,ある動作や動きの対象としてその場所をとらえる意識が強くなります。 The huge lorry went by us.(でっかいトラックが私たちのそばを通っていった)などというのがこの例です。 by と near とを比べると, 近さが異なります。近いか遠いかは相対的なことでしかないので,心理的に範囲の取り方を広くすれば100メートルも離れていても near と言えますが,by のイメージはほとんどすれすれということです。 「〜に沿って」の意味はここから出たものです。

「時間」の by は, すれすれに対して, ぎりぎりというイメージです.You must finish it by Monday.(月曜までにはそれを終わらせなければならない)は,期限を月曜日に切る意味です.「ぎりぎりなのは月曜日」ということです。 My wife and my daughter will be flying over the Indian Sea (by) now(妻と娘は今頃はもう インド洋上を飛行機で飛んでいるだろう)に見られる, 想像をめぐらせるときの by now も, ぎりぎりから転じたものです。 「明日の今ごろはもう」は by this time tomorrow と言いますね。

Telephone was invented by Bell.(電話はベルが発明した)の by は「(受動態の文での)行為者」を表します。 It's just three by my watch (私の時計ではぴったり3時です)の by は「準拠」,He is taller than me by 5 inches.(私より5インチ背が高い)のは「差異の程度」, She caught me by the hand.(彼女に手をつかまれた)のは「動作の対象となる身体の部位」を表します。 どれも「〜のそばに」から枝分かれした意味です。 by には, 古英語からの積もり積もった歴史の厚みがあります。


 for

 前置詞 for は to とあきらかな対立関係にあります。 たとえば,SVOOの文の書きかえのときに,I bought my daughter a new bicycle.(娘に新品の自転車を買ってやった)という文は,I bought a new bicycle for my daughter.と書きかえられるのに対して,I gave my daughter my old bicycle.(古い自転車をやった)の文は,I gave my old bicycle to my daughter.になるということがあります.このとき for を使うか,それとも to にするかは動詞によります。 give, lend, promise, write など意味上 give の仲間なら, ふつう to にし,get, make, buy, build など意味上 get の仲間なら for にすることになっています。 give グループの動詞はみな「あるものを人に直接与える」という意味あいを含みます。get グループの方は「あることをして手に入れたものを人に与える」という意味あいです。 動詞が buy のときは,まず他人から買なければなりません。 1段階間にあるわけです。 そのことが前置詞を to にするか forにするかの選択に反映されます。

 おもしろいのは to 〜 と for 〜 の両方を取ることのできる動詞の場合です.たとえば I brought a chair to my aunt.(叔母に椅子を持ってきた)では, 叔母さんはその場に絶対いなければなりませんが, I brought a chair for my aunt.(叔母のために椅子を持ってきた)では, 午後の紅茶に呼ばれている叔母さんはまだ到着していなくて,まだそこにいなくてもよいのです。 for の場合,そのときのその行為が必ずしも相手にじかに及ばないこともあるのです。 このニュアンスの差を日本語ではっきりと表すには,「に」対「のために」とで区別します。 <のために>が単なる<に>と異なる点は,<(のため)に>のように,<に>の前に<のため>が割り込んでいる点です。 <のため>は<に>の直接性を妨害します。 あいだにクッションを置きます。

 to-for 対立問題は,動詞ばかりでなく,形容詞についてもあります。interesting は後に to を取るのがふつうですが,important という形容詞は to ばかりでなく for も用例によく出てきます。 important to meも important for me も訳としては「私にとって重要」でかまいません。ただ,その重要さが私「に」じかに響くのは,やはり to の方です。 forとすると,響くか響かないかの問題は後退し,「私にとっては,私に関しては,私は」のように「私」を文の題として設ける感じが強くなります。

  どこかへ行くときの行き先をいう表現についても to-forの対立が見られます。「鎌倉行きの電車」は the train for Kamakura とも the train to Kamakura とも言います。 前者は the train which is bound for Kamakura(鎌倉に向かっていく電車)から, 後者は the train which goes to Kamakura(鎌倉に行く電車)から, それぞれ出たものです。 go が「運動」の動詞であるのに対して, be bound や leave は「出発」しか言わない動詞です。 to はダイレクトに到着地を示し,for はこれから求めていく目的地を示します。


 from

 「夏休みは7月から始まります」は Our summer vacation starts in July.です。「20ページから始めましょう」は Let's begin at(on) page twenty.です。 「準備運動から始めよう」は Let's start by warming-up.です。 「数学から始めた」は I began with math.です。 「から」とあるのに, なぜ from は使ってもらえないのでしょうか?

 使ってもらえる場合もあるのです。たとえば「そのけんかは誤解から始まった」は The quarrel started from misunderstanding.です。 「不注意からその事故は起こった」は The accindent was brought about from carelessness.です。「小屋から煙が立ち昇っているのが見えた」は I saw smoke rising from the cottage.です。

 なぜ, このような差が出るのでしょうか? 文全体を見てみましょう。from がOKな文はみな,「発生」のことを言っています。 けんかや事故はふと発生したのですし, 煙は立ち昇って発生したのです。 from が使えない文は「発生」のことは言っていません。 どれも言っているのは, あることの「開始」です。 つまり,「開始」の意味の場合 from の出る幕はない, ということになります。 同じ start でも, 開始の意味のものと発生の意味のものがあることに注意しておきましょう。

 from A to Z(始めから終わりまで)の中間地点に立ったとしてみましょう。 to Z は到着地点, ゴールであるZの方へ, という意味です。 from A の方は逆に, 離れてきたAの地点の方へ振り返らせます。 My daughter has returned from abroad.(娘が海外から帰ってきた)や I bought this computer from him.(このコンピューターは彼から買った)や My arm aches from playing baseball.(野球したから腕が痛い)や Wine is made from grapes.(ワインは葡萄から作る)など, 広く取ればどれも離れてきた場所を言っているようにも思えます。

 from は「離れた状態」を言うこともあります。 Heavy rain does not prevent us from playing soccer.(雨が激しくともサッカーはできる)やI must discourage my wife from buying a new refrigerator.(新しい冷蔵庫を買うのを妻に思いとどまらせなければならない)や He has disabled himself from riding a car by drunken driving.(彼は酔っぱらい運転をしたために,車が運転できなくなった)などの<SVO from 〜ing>の文は, 「SがOを妨害して, そのことがらから離れた状態にさせる」という意味を表します。


 in

 時間」を表す in について見てましょう。 最も基本的なのはスケジュール的に並んでいる(と感じられる)時間をいうもので, in summer(夏に), in the morning(午前中に, 朝に), in the 21st century(21世紀に)などのように, あることがいつ起こるのか, あることをいつするのか, などを表します。 もっとも, in ばかりでなく, on や at にも同じような使い方があります。 点として感じられる noon などは at noon ですし, 日付関係は on Monday などのように on です。 広く感じられるものに in を使います。 後にくる名詞を見て適当な前置詞を選択するわけですが, どれを選ぶにしろ, この種の時間を言うときの話し手は, たとえば spring, summer, autumn, winter のようなセットとしての時の並びをうすうす意識して言っているはずです.

 in は「期間」を言うこともあります。 for や during, through, throughout も「期間」を表しますが, for は I was in Paris for a week.(一週間パリにいた) のように数字で示して期間を言います。 もともと「続く」という意味の動詞だった during は, all through 〜(〜のあいだじゅう) の意味になることも at some time in the course of〜(〜のあいだのあるときに)の意味になることもあります。 You'll have a test (during) next week.(来週中にテストをします)の during は後の方, I didn't study at all during that week.(その週のあいだずっと勉強はしなかった)の duringは前の方の意味です。 If he should come in my absence, tell him to come again.(留守中に彼が来たら, 出直してくれと言ってください)のように, in も後者の意味に近い意味を表すことがあります。

 I learned French in a year.(1年でフランス語をおぼえた) の in は「期間」の親戚,「時の経過」を言うものです。 この in を for に変えると I learned French for a year.となります。 これは「1年間フランス語を習った」ということで, for は純粋に期間しか言いません。 動詞learn の意味の違いに注目してください。 過去の文脈では, この in は,時の経過をひとまとめにして「で」でとらえます。 しかし,視線の方向を転じて未来の方に向かうと,「〜の時間たつと」や「〜の時間のうちに」という意味に変わります。 The title match starts in 10 minutes. は「タイトルマッチはあと10分で始まる」の意味です。 これが The title match started after 10 minutes.となると,「タイトルマッチは(その)10分後に始まった」です。 after は「設定された基準時点よりも〜後」という意味を表します。


 of

 Shorter Oxford English Dictionary という辞書を見ると, "Of and off were not completely differentiated till after 1600."とあります。「1600年過ぎまで of と off は完全には区別されなかった」ということですね。 off は of のまた別のスペルの語だったのです。 というわけで, of には 今の off の意味に近い意味「あるものからの分離」を意味するものがあります。 The village is 20 miles west of London.(その村はロンドンの西方20マイルにある) の of は, ロンドンからどちらの方角にどれだけ離れているのかを言う文です。 She is an actress of noble birth.(彼女は名門の出の女優だ) の of は人の出自を表します。 I've done so of my own free will.(私はみずからすすんでそうしました)のof は「原因」です。 Some of the boys were preppies.(少年たちのうちの何人かはプレッピーだった)は「全体のなかの部分の分量」を表します。"The death of Ivan Ilyitch" is a story of Tolstoy.(『イワン・イリッチの死』はトルストイの小説である)の of は作品の出所, つまり「作者」を表します。

 I'll buy you a fine ring of gold.(きみにすてきな金の指輪を買ってあげよう)の of は「〜でできた」の意味です。 This desk is made of wood.(この机は木でできている)の of と同じものです。 もともと「分離」の意味ですから, 材料の材質に変化のないときに使います。 固体が液体に変わる Wine is made from grapes.では of は使えません。 There's no way to cure him of his disease.(彼の病気を治す方法はない)では, of は<動詞+目的語+of〜>の構文の一部になっています。 rob, clear, deprive といった動詞がこの構文を取りますが, of 〜のところには分離される物が来ます。 He hit me on the head.(彼は私の頭をたたいた)などの文において, 動詞の後に主体を, そしてその後に主体の部分を持ってくるのと同じ考えかたによる構文です。

 The consumption of energy will increase at this rate.(エネルギー資源の消費はこの割合で増加するだろう)の of は目的格関係を表します。目的格関係というのは, A of B の語句の裏に SVO がうすうす見える関係のことです。 ここでは the consumption of energy の語句の裏に S consume energy(S がエネルギー資源を消費する)のような SVO の関係が見えます。 The development of the planes has enabled us to enjoy pleasant trips.(飛行機の進歩のおかげで私たちは快適な旅を楽しむことができるようになった)の of は主格関係を表します。 これは A of B の裏に SV 関係が見えるものです。 the development of the planes → The planes have developed(飛行機が発達した)のようにです。 こういった A of B 構造ができる場合は, ○ A が動詞からの派生名詞(consume → consumption, develop → development)であったり, ○ 動詞と名詞で語形が同じ(love vs. love)名詞であったり, ○ ing 形の名詞的語句(動名詞または名詞)であったりする場合です。 B の立場が一方では動詞の目的語, 一方では主語というふうに変わるところに特に注意するとよいでしょう。 目的格関係を表す of は, <be+形容詞+of 〜>や<自動詞+of>の構造にもよく見られます。 be ignorant of 〜(〜を知らない)や be ashamed of 〜(〜を恥じている), think of 〜(〜のことを思う)や hear of 〜(〜のうわさを聞く)などがその例です。 これらの of は, 本来目的語をとることのできないものたちにそのことを可能にしてあげる働きをするものと言ってよいでしょう。

 We saw the lights of the city.(私たちには町のあかりが見えた)のof は所有格の関係を表します。 所有格の関係とは, A が B の部分であったり, 所有物であったりする関係のことです。 例文中の the lights of the city は「その町のものであるところのあかり」ということで, of は「所属」を意味します。 the capital of the Netherlands(オランダの首都)や, the cover of the book(その本の表紙)や, the tenth letter of the English alphabet(英語のアルファベットの10番目の文字)などの ofも所属の意味を表します。

 There is little hope of his getting well.(彼はよくなりそうにない)の of は同格関係を表します。 この関係においては, A は B によって説明される関係にあります。 例文では動名詞が B になっていますが, ふつうの名詞が来ることももちろんあります。 the crime of murder(殺人の罪)では, まず「犯罪」と言っておいて, 後から犯罪の種類を言い, 意味を具体的に説明するわけです。 このとき The crime is murder.(その犯罪は殺人である)のように, SVC関係が裏に見られることに注意しておきましょう。


on

 on は基本的に「表面に接触している」ことを表します。 There is a fly on the ceiling.(天井にハエが一匹います)のような逆さ吊りの接触でも, 壁面などへの横からの接触でも, 平らなものに乗る形の接触でも, on を使います。 テーブル, 椅子などの家具について見てみると on the chair, on the sofa, on the table のようにみな on を使います。 しかし, 椅子が armchair のような深々とした椅子であったり, またはそうでなくとも人間側がぐったりと椅子に体を沈めるといった状況のときには, sit in a chair のように in を使うこともあります。 ベッドも, lay him on the bed(彼をベッドの上に寝かせる)のときには on ですが, ill in bed(病気で寝ている)などというときには in です。 in を使うと単なる表面的接触ではなくなります。

 on は平面への接触ばかりでなく,点的にくっついていることも表します。「木に林檎の実はなっていなかった」は There were no apples on the tree.と言います。 Jack is up in the tree.(ジャックは木に登っている) との違いをよく味わってください。 「その犬は鎖に繋がれていた」は The dog was on a chain. です。 chain は chains となると「拘束」の意味になります。 そうなると, on は使わずに The prisoners were in chains.(囚人たちは牢屋に入れられていた)となります。

 on the train, on the plane, on the bicycle などは「乗り物に乗っている」ことを表します。 人間がほぼそのままのかっこうでぽんと乗れるような乗り物ならば, get on the bus(バスに乗る)のように on を使います。 しかし,ちょっとむりして入っていかなければならないような乗り物, たとえばタクシーなどなら, get in(to) a taxi のように in です。by train(電車で), by plane(飛行機で)などは単に手段を言うもので見方が異なります。 情報機器などの器具につく on は, この on の親戚です。on the phone(電話で), on TV(テレビで), on the radio(ラジオで)などと言います。 She played the sonnata on the piano.(彼女はピアノでソナタを弾いた)もなかまに入ります。「支え」を表す on は, たとえばlie on one's back(仰向けに寝る), fall into a nap on one's face(うつぶせになってうたた寝する), walk on tiptoe(爪先立って歩く)などのようなおもしろい表現を生み出します。 これらの on は基本的に,「乗っている」という意味によってくくられるでしょう。 乗り物はもっと抽象的なものでもいいのです。 on vacation(休暇をとって, 休暇中で)とかon duty(勤務時間中で)とか on sale(売出し中で)とか on fire(燃えている)とか on the move(始終動いている)とかが, その乗り物に乗っている,つまり, その状態のまっただなかにあることを言います。


 to

 to は運動の方向を表すのが原義です。 go to London(ロンドンに行く) , run to the door(ドアのところに走っていく), drop to the floor(床に落ちる), get to the mountaintop(山頂に着く)などでは, to の後に運動の到達点が示されています。 直線状の運動を表す動詞とto 〜の組み合せにより, 全体として運動の方向が示されます。 the road to the station(駅に出る道), a door to success(成功への道)などのように名詞と組むときにも, 直線運動が暗示されます。

 turn to the right(右に曲がる), change to red(赤に変わる), come to life(意識を取り戻す), come to his senses(正気になる)などにおいては, to 〜 は変化の方向を表します。単なる方向転換ばかりでなく, 状態の変化も to により示されることがわかります。

 変化した状態が固定的, 恒常的なものなら, 「結果」ということになります。The letter was torn to pieces.(手紙は引き裂かれて, こまかな紙片となって散らばっていた)や, The kitten was frozen to death.(子猫は凍えて死んでしまった) や, The house was burnt down to ashes.  (その家は焼け落ちて灰になってしまった)などでは, to は結果としての状態を導いています。どれも, とりかえしのつかない悲惨な結果となっていますね。

  to my surprise(驚いたことに) や to his disappointment(彼が落胆したことに)などの to は, あることが起こった結果から人間にもたらされる感情・心理を示します。To my satisfaction, he has succeeded in the examination.(満足したことに彼は試験に合格した)や He has succeeded in the examination, to my satisfaction.(彼は試験に合格した, うれしいことにね)のように1つの文の外側に現れると, 「〜なことに...」という意味になり, 話し手の気持ちを表します。 I have solved the problem to my satisfaction.(思いどおりに問題を解決した)のように1つの文内に現れると, 動詞の部分にかかる副詞句となり, 満足の得られる方向に向かうようなやり方でというニュアンスで, 「思う存分」の意味になります。

  to that extent(その程度まで), to a certain degree(ある程度まで) , be wet to the skin(ずぶ濡れになっている), be Japanese to the backbone(生粋の日本人である), be full to the brim(縁までいっぱいになっている), amount to 〜(〜にまで達する) などにおける to は程度や限度を言うもので, 日本語の「まで」に相当する意味を含みます。 このto 〜 は go to 〜 の to に非常に近いものです。

 to は間接目的語と同じように相手を表すことができます。 自動詞や, be kind のような<be+形容詞>の形の述語のときが, to の出番です。 <自動詞+to 〜>としては speak to 〜(〜に話しかける), talk to 〜(〜と話をする), bow to 〜(〜に頭を下げる), listen to 〜(〜の言うことに耳を傾ける), object to 〜(〜の意見に反対する), suggest to 〜that...(〜に...と言ってやる)など, <be+形容詞+to 〜> としては be cruel to 〜(〜を虐待する), be polite to 〜(〜に丁重にふるまう), be friendly to 〜(〜にやさしくする, 〜に賛成する), be rude to 〜(〜に無礼にふるまう), be nice to 〜(〜に親切にする)などがあります。

 He is kind to everybody.(彼は皆に親切にする)の文では, 中心人物はhe で, その kind な行為・心情が everybody という相手に向かうわけです。このとき to の後にくるのは, その相手を表すことばです。 これと逆に, It is important to him.(それは彼にとって重要だ)のように, toの後に中心人物のくる文もあります。 こうなると, 方向は逆です。 中心人物から出て行くのではなく, いわば相手である向こうから中心人物の方へやってくる意味内容になります。 look like ... to 〜(〜には...のように見える), seem ...to 〜(〜には...のように思える), sound ... to〜(〜には...のように聞こえる), be interesting to 〜(〜にとって興味深い), be useful to 〜(〜に役に立つ)などがこの例です。


with

 with は2つの, あるいは2つ以上のものごと・人の間の関係を表します。 基本の意味は「〜といっしょ」です。

  Come with me.(私といっしょに来て) や, When I saw him last night, he was with a friend of his.(昨夜会ったとき, 彼は友だちといっしょだった)の with は単なる「同伴」を意味します。 be, go, come, walk, take, bring などの動詞といっしょのときには, with はこの意味です。

 Birds rise with the sun and start singing.(鳥たちは太陽とともに起き, さえずり始める)の with は「〜とともに」の意味です。 One grows wise with the age.(人は年とともに賢くなる) の with も同じです。 こういった with は「並行して同時に進む」ことを表します。 同時進行の付帯状況を表す副詞句を導く with, たとえば He sat reading, with his son playing with his toy train beside him.(彼は座って本を読んでいた. そのかたわらでは息子がおもちゃの汽車で遊んでいた)のwith はもちろん親戚です。 付帯状況を表すものとしては <with+O+〜ing>ばかりでなく, <with+O+過去分詞>, <with+O+前置詞句>, <with+O+形容詞>もあります。 これらの句は, 主な状況といっしょに起こっている, 別のおまけ的な状況を表します。

 play with a toy(おもちゃで遊ぶ)の with になると, 「いっしょに」の対等の関係が崩れて, 人-道具の主従関係が出てきます。 この with は「〜を使って, 〜で」にあたります。 近い前置詞に「手段」を表す byがあります。 by bus(バスで)は交通の一手段を表します。 手段と道具は,どちらも目的達成の助けになるものですが, 道具が完全に物であるのに対して, 手段はプロセスということがら的な要素も含みます。

 His shoes were covered with dust.(彼の靴はほこりでおおわれていた)の with は, ほこりっぽい状態を作り出した元のものを示します。「道具」よりも「材料」です。 I'm very pleased with you.(きみにはたいへん満足している)の with は, 気持ちや感情を生み出した原因を表すというよりは, 日本語の「に」にあたる「気持ち・感情の対象」を言うものととらえるべきです。 これら2文は受動態によく似てはいますけれども, ほんものの受動態ではありません。ものごとの状態や人の気持ちを言うものです。

 「いっしょ」といっても, もともと付属していたものについてなら, with は「〜を持った」の意味になります。a girl with red hair は「赤毛の女の子」, a pitcher with a large handle は「大きなとってのついた水差し」です。「〜を持って, 〜を身につけて」の意味の with も, このなかまです。He came over with some books under his arm.(彼は本を小脇にかかえてやってきた)は, 付帯状況を言う前出の文と似ています。こちらは状況を持っているのではなく,物を持っているのです。

  He jumped over the bar with ease.(彼はやすやすとバーを跳び越えた)や, Please handle it with great care.(よく注意して扱ってください)では, 身につけるものが ease(容易)とか care(注意)といった抽象的なものに変わっています。 with ease は easily に, with great care はvery carefully に, 言いかえることができます。 この with は「ようす,ありさま, しかた」を表しますが, 抽象的なものがもっと具体的なもの,たとえば病気・老齢・寒さ・雨・愛情・飢えなどになると,with は「原因」を表します。 He is in bed with a cold.(風邪をひいてとこに伏せています)や Her hands were stiff with cold.(彼女の手はかじかんでいた)がその例です。


 

 

 

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